まずBoxですが、いつもどおりTENJIN氏のCGによるものです。 構図の指示はメーカーから来るのか、自由にやってよいのか判りませんが、前回のバトロイドのBOXARTは正直「?」でしたので、今回のは手堅くまとまっている感じです。 箱はバトロイドと同じ厚みのあるものになりました。 マチに余裕ができましたので、部品を箱から出しても元に戻せなくなる心配はありません。
インディブルーでモールドされたパーツは航空機のキットとしてはちょっと驚く色ですが、青い機体だけにしかた無いでしょう。 このキットを購入するユーザー層の大部分は全塗装するでしょうから、関係ないかもしれません。
Aランナーには機首及び脚のパーツが集中しています。 左下の船型のパーツはコクッピットのフロアパン兼前脚の収納庫の天井部分です。 ランナー中央付近にある謎の空間は何でしょうか? 部品のレイアウトに変更があったのでしょうか。
胴体の上面および、バトロイド時の大腿部増加装甲パーツです。 でかいパーツが豪快に抜かれている感じがしますが、YF-21の場合、スタンダードに作る場合は塗り分けの必要も無いので、このような思い切ったパーツ割を採用したのかもしれません。 しかし作る側から言えばエンジンナセルの膨らみ(背中のコブみたいなところ)は別パーツ化してほしかった部分であります。
胴体の下面・メインノズル及びメイン・エアインテークで構成されています。 胴体下面には2列のキャタピラの様に見えるスラスター(?)がモールドされています。 普通に組み立てると完全に見えなくなる部分ですが、手・脚を切り離すリミッター解除モードやバトロイドへの改造する際に、このモールドがあると無いとでは手間が全く違います。 このような部分にハセガワのこだわりが見えるのはまったく素晴らしいことです。
主翼及び脚収納庫扉です。 主翼・翼端灯はモールドされています。 翼端灯部分を切り欠いてクリアパーツと取り替えることも可能です。 小さなクリアパーツの取り付けはそれなりに技術がいりますので、選択できるのは良いことだと思います。 ただし、主翼・翼端は結構厚みがありますので翼端灯を切り取る際には注意が必要でしょう。
尾翼及び3次元ベクターノズルの制御フィンです。 尾翼の面積が非常に大きい機体だということがわかります。 ベクターノズルのフィンは固定ですが、ヒンジを組み込んで可動にすることは可能でしょう。 3次元スラスターですので、ヒンジというようりもボールジョイントの様なものが必要になるかもしれません。
クリアパーツです。 キャノピー・複合センサー(もしかしたらボーテックスフローコントローラー)・前照灯カバーおよび前述の翼端灯の代替パーツです。 YF-21のデザインで前から不思議におもっていたのですが、脳波コントロールの本機の場合、このようなガラスのキャノピーは必要無いのではないでしょか。 パイロットは目をつぶって操縦してますし・・・タキシングや駐機の際に必要なのかもしれませんね。
機体下面のカバー・パイロット及び三角断面のガンポット*2です。 このカバーのおかげで、腕や脚といったロボットパーツが露骨に見えないのが、私がYF-21のデザイン上好きな点です。
今回のイントラクション・マニュアルには河森氏のイラストが1カット載っています。 それもVF-1EやYF-19のときの様な『位置関係を把握すれば良い』という程度のラフなものではなく、かなり綺麗に清書されているものです。 ギアベーンの内側のデザインが判るのは資料価値が大きいでしょう。
デカールはいつものようにシルクスクリーンのものが付きます。 特に今回はダークブルーベースの機体ですので、黄色のラインの発色にシルクスクリーンデカールの威力が如何無く発揮されるでしょう。 右側の統合軍マークは円周部に文字が沢山並んでいます。 YF-19に比べると面積が小さく、貼付する量も少ないようですが気のせいかもしれません。
2 | ブラック | 61 | 焼鉄色 |
8 | シルバー | 62 | つや消しホワイト |
11 | ガルグレ- | 80 | コバルトブルー |
28 | 黒鉄色 | 92 | セミグロスブラック |
33 | つや消しブラック | 101 | スモークグレー |
47 | クリアーレッド | 109 | キャラクターイエロー |
50 | クリアーブルー | 137 | タイヤブラック |
54 | カーキグリーン | 317 | グレーFS3626231 |
333 | エキストラシーグレーBS381C/640 |