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Cockpit

コックピット・パーツの切り出し


コックピットパーツの切り出し 航空機モデルの常として、コックピットを作らないことには話しが先に進まないので、まずはコックピットを作ります。

シートが3パーツにパイロットは4パーツの構成。 単純にランナーから切り離すと保持が困難になるので、写真の様にランナーごと切り出します。 接着面や完成時に見えなくなる側のゲートを残すようにします。 ランナーからどのように切り出すのが後々楽な処理になるか考えて切り出すことが肝要です。

ヘルメット写真のピントが甘くて申し訳ない(私のデジカメのマクロ性能の限界)。 まず、ヘルメットは2番黒で塗ってから1番白で塗ります。 本キットの様に成型色が白いキットの場合、いきなり白を吹いても塗料の乗りが、いまひとつ判りにくいからです。 次にヘルメットにスミ入れ→拭き取り→バイザーにクロームシルバー→クロームシルバーの上からクリアグリーンと、ここまでやったのが写真の左半分。 右半分はデカールを貼った状態です。

パイロット体パイロットの体と腕を54番カーキグリーンで塗ります。 フィギュアは基本的に筆塗りです。 肩パットの黄色い部分はデカールで問題無く再現出来ますので塗装の必要はありません。 写真は基本塗装が済んだところで、この後でスミ入れ→ハーネスの塗装→デカールを貼る→艶消しのトップコートを吹く・・・という段取りになります。 ハーネスの塗装前にスミ入れをするのは、ハーネスもエナメル塗料で塗るからです。 また、パイロットフィギュアのスミ入れは、カーキのスーツの場合、黒でメリハリを強調するのが、私の好みですが、これが"アニメ的"と感じるなら、ジャーマングレーや、オリーブドラブ等を用いてみるのも良いでしょう。 いろいろ実験して、御自分の好みに合った表現を見つけてください。

インテリアの塗装


キャノピー内部色の塗装 フロアパン(E2)、シート(K6,K7,K10)、バルクヘッド(E3)、機首パーツ(E4)の内壁部を317番"グレーFS36231"で塗装します。 さらにキャノピーフレームも317番で塗装します。 これらのパーツはエアブラシで一気に塗装します。 キャノピーフレーム塗装の際は、マスキングゾルをキャノピー全体に塗ります。 ゾルが乾いた後で新品の刃をセットしたデザインナイフで、フレームに沿って切れ目を入れ、ピンセットで不要部分を剥がします。(左写真上) 「マスキングゾルは剥がれなくなることがあるから使わない」と言うヒトがいますが、マスキングゾルが剥がれなくなるのは、艶消しの塗装等の細かい凹凸のある表面にガッチリとゾルが食い込んだ場合で、キャノピーの様な無塗装で平滑の面ならまず剥がれなくことはありません。 また、大戦機のような複雑なフレームパターンならいざしらず、現用機ではごく単純なフレームパターンですから切り出しも簡単です。 VF-0も例外では有りません。 317を塗ったのが写真下の状態です。 良く見ると若干透けているのが判りますが、このあと外側の色になる黒を塗るので、この段階ではスケに対してそれ程神経質になる必要は有りません。

コックピトシートのファブリック部は指定色が321番 黄土色ですが、シートフレーム部の317番との組み合わせではボンヤリした印象になってしまいます。 そこで、フレームとファブリック部の境界に黒でスミ入れをしてやります。 こうすると輪郭がハッキリしてグッとイメージが良くなります。 パイロットを座らせると、ほとんど判らなくなりますが・・・。

アヴィエイション・パネル計器板(B3)の塗装をします。 同時に機首パーツ(E4)のHUD基部、そしてキャノピーフレームも一緒に塗っておきます。 塗装が出来たところで、コンソールパネルにデカールを貼ります。 コンソールパネルはVF-1に比べると表面の凹凸が少ないので、普通にデカールを貼ってマークソフターを1滴たらしてやるだけで、ピッタリとフィットします。

ここまで出来たところで、インストの工程3の機首ユニットの組み立てを行います。 但しHUD(L1)とキャノピーはこの段階では接着しません。

Engin Nacelle and Fuselage


1番 白

エアインテーク・インナー(A3,A4)とエンジン・ナセル(C4,C5 D4,D5)のエアインテーク部と脚収納庫部、及びB6,B7に白を吹きます。 ついでにE5の首脚収納庫を始め、脚周りのパーツ全てに1番白を吹いておきます。 ランディングギア等の円柱形のパーツは筆塗りが難しいので、できればエアブラシで塗った方がすっきりと仕上がります。

61番 焼鉄色

アヴィエイション・パネル エンジンナセルを作ります。 まず61番焼鉄色でベクターノズル内側、エンジンナセル内の隔壁、バックパックの小径ノズルを一気に塗装します。 写真はエンジンナセル内の隔壁K5パーツ。 このパーツは同じパーツの表・裏で左右のパーツとする方式なので、塗装面を左右で変えてやる必要があります。

片方は突き出しピンの跡がある面に塗装するのを忘れない事。

ベクターノズル ノズルの様に内側・外側があるパーツは必ず内側から塗装します。 これは内側の塗色が外側についてしまった場合のリカバリーが難しいからです。 実際にやってみれば判りますが、外側の塗色が内側にかかる事は(パーツの形状から)まずありません。

28番 黒鉄色

ベクターノズル ベクターノズル ベクターノズル外側、排気側タービンブレード、ファストパックのミサイル射出口(?)、バックパックの一部と小径ノズル外側そしてエンジンナセル後端パーツ(k13)の裏側を28番黒鉄色で塗装します。

黒鉄色は顔料の粒子が大きいので、0.3mmくらいの口径のハンドピースで調子良く吹ける濃度まで薄めると、隠蔽力が足りなくなり、結果厚吹きすることになります。 特に今回のVF-0Sの様にモールド色が白だと絶望的に色が乗りません。 そこで、一旦黒を吹いて下地を作ります。 さらにその上にシルバーを極軽く吹いて表情を作っておきます。(左の写真) シルバーを吹く際についでに、K11(流入側のファンブレード)にもシルバーを乗せておきます。 最後に下地のシルバーを生かしつつ黒鉄色を極軽く吹いてやると、調度良い感じに仕上がります。

331番 ダークシーグレーBS381C/638

胴体 胴体 エアインテークシャッター(A5,A6)と膝関節(A14,A15)を331番ダークシーグレーで塗装します。 まず下地に黒を吹いておいてから331番を乗せると、立体感が出ます。 ついでに胴体部品(A1,B12)の内側もダークシーグレーを吹いておきます。 このときサブエアインテイク部分(左写真で四角く囲んだところ)とパーツA18,A19も塗っておきます。 実は、この写真を撮影した際、サブエアインテイクの塗装を忘れたので後からリカバリーに苦労しました。  胴体内部をグレーで塗装するのは、可変翼のVF-0の場合、完成後も翼の付け根がわりと見えるからです。(右写真参照)

エンジンナセルの組み立て


エンジンナセルの組み立て エンジンナセルを簡単・綺麗に組み立てるには少々コツがあります。  左のナセルはC4,C5 右のナセルはD4,D5で内部のパーツを挟み込む形で組み立てます。 現時点では、インテークパーツ(A3、A4)に流入側タービンブレード(K11)パーツはセットしないでおいてください。 右はD4に左はC4に全てのパーツを接着してから、フタをかぶせるようにD5,C5をセットしてやります。 このとき、先にパーツをセットする側がD4,C4であることに注意してください。 これはインテークシャッターの長い方の辺が接着される側で、こちらに合わせないと正しい位置にインテークシャッターをセットできないのです。 C4,D4にC5,D5を被せたら流し込みタイプの接着剤で接着します。 インテークシャッター周りは接着剤を流し込んだ後、クランプするかマスキングテープでぐるぐる巻きにして、しばらく(24時間以上)圧力をかけて押さえておきます。

エンジンナセルのパーツC9 左ナセルにC9、右ナセルにC8を装着しますが、左のC9パーツがそのままだとナセル本体と綺麗にラインが繋がらない為、写真の赤く示した部分を少々カットして、正しい位置にセットできる様に加工します。 C8、C9パーツとエンジンナセルとの合いの精度がいまひとつなので、繋ぎ目に一旦パテを盛り、サンディングして均した後、エッチングソーでモールドを彫りなおします。 C8,C9を接着したところで、エンジンナセルの接合線を消します。 このとき、ナセルの断面形に注意してください。 接合線を頂点として断面が六角形になっています。  不用意にサンディングせずに、C8,C9とナセル本体のラインが綺麗に繋がるように注意しながら接合線を消してください。

エンジンナセルの接合線は機体の表面だけでなく、エアインテイクの内側のボトムサイドにも現れます。 ここは消し忘れ安いので注意してください。 結構深い溝が出来ていますが、エアインテイク内は白で塗装してある為、ここで溶きパテを盛ると、周囲と色を揃えのるが難しくなります。 そこで、ここではゼリー状瞬間接着剤を盛りつけて、すぐに硬化促進スプレーを掛けます。 硬化した後、ヤスリで加工してやります。 表面が平らになったあと、#800〜#1000のサンドペーパーで表面の状態を整えます。 綿棒で一旦インテイク内を掃除してから、エアブラシで白を軽く吹いてやれば完了です。 最後にピンセットで流入側タービンブレード(K11)をセットします。

胴体の組み立て


胴体 胴体部品A1とB12の内側グレー部分をマスキングし、胴体を組み上げます。 サイド部の接着面積が少ないので、完全に接着するまでマスキングテープで圧力をかけておきます。 サブエアインテークの部品(A18,A19)も接着しますが、胴体と綺麗にラインが繋がるように気をつけてください。

本格的な塗装フェーズに入る前に部品の洗浄をします。 古ハブラシを用いて、モールド内に溜まったパテのカスや、表面に付いた手脂をこそぎ落とします。 洗浄が終わったところで、ドーサルスパン上のVHFアンテナパーツ(K16)を接着します。 K16をランナーから切除する際には、薄刃ニッパーを用いて、部品とゲートのぎりぎりの位置で切断してください。 普通のパーツなら部品側に若干ゲートを残す形で切断して、後からデザインナイフ等で不要部を丁寧に切除するのですが、K16くらい小さいサイズの部品になると、ランナーから切り離した後の処理が難しいのです。 そこで、ここは一発で部品を切り出すようにします。 次に接着ですが、VF-1のときは、この様な小パーツは瞬間接着剤を推奨していましたが、3年たって考えが変わりました。 小パーツでも、結局普通の接着剤で溶着した方が強度が出ることに気付きました。 従って普通の接着剤を使います。 接着剤を塗って若干時間を置いて接着面が熔け始めたところで、部品を接着位置にセットしてやると、きちんと接着されます。 K16の様な小パーツは必ず塗装前に本体に接着しておくのがコツです。
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