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Coloring work


なんと言っても塗装がこのキットのキモです。 どの段階までやるのかは、各々の判断ですが、やっただけのことはある結果が返ってきます。 だって元は真っ白ですからね。 さて、以下に全塗装を施す場合の手順を順を追って説明します。 しかし手順の全てをトレースすることを推奨しているわけではありません。 中から取捨選択して、貴方のテムジン製作のヒントにしていただければ幸いです。

塗装道具ですが、出来ればエアブラシングを行うための道具一式が欲しいところです。 コンプレッサーがあれば言う事無しなのですが、無くても例えばGSIクレオスのプロスプレーMk.4の様に¥5000程で、そこそこのことが出来るガス缶式のエアブラシ入門セットもありますので、それらの使用を一考してみるのも良いでしょう。 特にバーチャロイドの場合はボカシ塗装の様なエアブラシならではのテクニックを用いる場面は殆ど有りませんので、ソリッドに仕上げるなら、この程度のセットでも充分対応出来ます。 スプレー+筆塗りで行くのであれば、ベースカラー側をスプレーにし、部分塗装を筆で行うような段取りにします。 テムジンですと、ボディー全体を白のスプレーで塗って、オレンジや青い部分を筆塗りということになるでしょう。

第一段階 オレンジ・赤部分の塗装と下地作り。


  • 明るい色から先に塗り、段階的に暗い色へと塗り進む
  • 面積が狭い部分を先に塗り、マスキングしながら広い面積を塗る

    以上が塗装の基本ですが、臨機応変に対応します。 さて、実際にテムジンではどうなるかと言うことですが、まず全身にあるオレンジの卵型のモールドを塗ります。 黄色・赤系の色は隠蔽力が大変弱く、発色が下地色にかなり影響されます。 そこで、キットの成型色のアイボリーホワイトを生かして、まず最初にオレンジ色から塗ることにします。

    Yパーツの下処理オレンジ色のYランナー上のパーツですが、オレンジ地にオレンジを塗っても綺麗に発色しないので、一旦足付けも兼ねてベースホワイトを塗ります。 下塗りですので、うっすらと白が載ったのが判る程度で良いです。 真っ白にしようとすると厚ぼったくなりますので。 写真ではY1とY17が写っていますが、Yランナー上の全てのパーツにこの処理を施します。

    卵モールドの塗装スライプナー以外のパーツは組み立て前に卵型のモールド(以下、卵と表記)を塗ります。 これは単にその方が、マスキングがしやすいからです。 頭部パーツA20,A29は塗り忘れやすいので気をつけてください。

    塗料が乾いたところで、マスキングします。 私はマスキングテープを使用しました。 大きい卵は10mm、小さい卵は6mmと使い分けます。 モールド周りは結構立体的な凹凸があり、マスキングゾルの場合上手く剥がれなくなる可能性があるので、この場面での使用はお勧めしません。 このキットのマスキング作業で最も面倒な部分ですが、こつこつやれば意外と簡単に終わります。 だいたい3時間くらいで出来ました。

    卵モールドの塗装A14,A15のマスキングが出来たら胸部を組み立てます。 A3の上にA14とA15を接着するわけですが、このとき胸の正面に接合線が現れます。 インストの正面塗装図ではこの接合線が描かれていて一見消さなくてもよさそうですが、資料本を見るとそんな線は無いので、消します。 ここは2枚折にしたサンドペーパーで研きます。

    工程18,19の足の組み立て、工程41のマインドブースターの組み立ても行います。 接着し24時間程度養生させた後、サンドペーパーで接合線を消します。

    足・肩・踵・胸・腰の一部そしてアンテナ基部等シャインレッドのパーツを全て塗ります。

    赤ポイントの塗装 赤ポイントの塗装 赤ポイントの塗装

    赤も黄色に次いで隠蔽力の弱い色ですので、成型色の白を生かして直接塗ります。 足・肩の部分は後からマスキングでラインを出しますので、大き目の範囲で大胆に塗ります。 踵パーツY17は上面が完成後も見えますので、上面も塗るのを忘れないでください。 充分に乾燥させてから、シャインレッドの部分をマスキングします。

    次に胸部、腰部、足等に点々とあるインスト指定色“グレー”部分(本稿ではアイアンを使用)を先に塗ります。 こちらも充分に乾燥させてから、マスキングします。

    サーフェーサーで下地を作る サーフェーサーを全体に吹きます。 隠蔽力の弱い黄色・オレンジ・赤と言った色ですが、これが意外なことに上から色をかけると、自己主張をします。 所謂「色浮き」という現象なのですが、例えば赤を塗装し、完全に乾燥させた後でも、上に白を塗ると赤が浮いてきて、なんとなくピンクがかった色になったりすることがあります。 とりあえずテムジンではすっきりと、ソリッドなカラーリングにしたいので、下地塗装をしてオレンジや赤を押さえ込みます。 接合線の仕上がり具合のチェックも兼ねて、クレオスのMr.サーフェーサー1000を使用しました。 サーフェーサーでも一回ではオレンジ色を抑え切れません。 実際やてみるとわかりますが、上からサーフェーサーのグレーがかかると赤っぽい色になって色浮き現象がおきます。 一度目はサーフェーサーをざっと吹いて足付けしておきます。 乾燥後にもう一度サーフェーサーを吹くと、きちんとグレーで全体が落ち着きます。 このときベースホワイト1000を使うという手もあります。 ベースホワイト1000は隠蔽力が強く、下地塗装にはもってこいなのですが、厚塗りしすぎると、乾燥後に、ひび割れ現象がおきたりします。 ちょっとクセがあるので、厚吹きせずに、薄く吹いて乾燥させるローテンションを何回か行う様に心がけてください。

    第2段階 基本色の塗装とマスキング


    下地塗装が終わったところで、いよいよ本塗りに入ります。 まず機体のベースカラーである白を塗ります。 なんとなく747Jについては、真っ白のイメージがあったのですが、資料本のハイエンドCGを見るとアイボリーホワイトと言った色合いなので、ここはインストの指定どおり316ホワイトFS17875を使用しました。 全体が綺麗なアイボリーホワイトになるように塗るだけですので、特に問題は無いと思います。 A29,A39,C28等完成時に白い部分が無いパーツはホワイトを塗る必要はありません。

    複雑な塗装パターンの殆どをデカールでカバーしている本製品ですが、青い色のパーツで、どうしても塗装が必要になる部分がありますので、これらを塗ります。 デカールと色目を合わせるためにここはインストの指定色どおりに110キャラクターブルーを塗ります。

    胸パーツのマスキング 胸部のマスキング写真です。 通常ですと、塗装完了後の写真からマスキングを推測してもらえば良いワケですが、ここは塗り分けのパターンが少々複雑なので、あえてマスキング状態そのものを載せることにしました。

    特に注意して欲しいのが肩突起部の塗り分けラインの角度と、脇の下の塗り分けラインです。 突起部はパーツの接合線とは全く違うラインになります。 また外側と内側でも違う角度になります。 ここはインストの3面図では判読不能の場所です。
    脇の下の塗り分けラインはパーツの面取りに対して、どの面が境目になるのかを良く注意してください。

    腹パーツのマスキング 腹部のマスキング写真です。 前側はデカールで殆どいけますが、あえて塗装にしました。 注意が必要なのは背中側です。 背中の下段側中央の盛り上がった部分はデカールが用意されていない為、塗装が必要です。 インストの三面図ではきちんと指定されていますが、工程24では、特に指示がありません。 忘れないように塗装しておきます。

    スライプナーのマスキング スライプナーのマスキングです。 スライプナーはデカールで処理できるのですが、面積が大きいためキャラクターブルーの部分は塗装で仕上げました。 基本的にこんな作業はする必要が無いものですが、あまりに面積の大きいデカールを使用すると、その部分が他に比して浮いた印象になります。 故にこだわりたいヒトには、一つの方法として以下のようなやり方もあることを提示しておきます。 勿論スライプナー以外の場所でも同様の方法でデカールを塗装に置き換えることが出来ます。
  • まずモールドが塗装の境界線になる部分にマスキングテープを張ります。 次にデカールをコピーしたものをマスキングテープの上にノリで貼り付けます。 それを切り抜いて、デカールを貼るべき位置に貼ります。(左写真@)
  • デカール型の外形エッジに沿ってマスキングテープを貼ります。(写真A)
  • デカール型を取り除きます。 これでデカールのシルエットをマスキングすることが出来ます。

  • スライプナーのマスキング
  • 他のスライプナー構成パーツもマスキングします。 これらのパーツもデカールで処理できますが、2面以上をまたがるデカールは実感を損なう上に、剥がれ易いので、ここも塗装でいくことにします。 110キャラクターブルーを塗装後にダークブルーのラインはデカールで入れます。
  • マインドブースターは下半分のみ110で塗る指定ですが、こちらも先のスライプナー同様の方法でマスキングのラインを出しました。
  • 足の裏のパターンですが、ここは先端部が細いのでマスキングゾルを全面に塗りパターンを切り出す方法を採用しました。 マスキングテープはテープ自体の厚みがあるせいで、細い曲線パターンを切り出すのが難しいのです。
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    足・110キャラクターブルー部の塗装 足のマスキングです。 白の部分にマスキングをします。 オレンジ・シャインレッド・アイアンの部分はここまでの段階で既にマスキングしてあります。 どんどん上にマスクを追加する形で多色塗装のパーツは塗装します。 110キャラクターブルーを塗装した後で、更にキャラクターブルー部をマスキングしてダークブルー(FS15050)を塗装するという段取りです。

    これでマスキングが概ね出来ました。 110キャラクターブルーで塗るパーツを集めて一気に塗装します。 次ページではマスキングをはがしたパーツに対してスミ入れと、デカールによるマーキングを行います。
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