How to build a Fei-Yen with VH
modify

非常に良好なプロポーションと組み立て易さを兼ね備えた良キットですが、少々可動に物足りなさを感じます。 ストレート組みですと、取れるポーズがなにか"硬い"感じになります。 もうすこし"生き生きした感じ"が欲しい気がします。 ロボットに"生き生き"もあったもんかと言う話しもありますが、左の販促ポスターのような躍動感が欲しいところです。 そんなワケで、このポスターに近いポーズが取れることを目標に可動箇所の増設を試みます。
最初に増設箇所のプランニングを行います。 左のポーズジングをするためには、まず腰が動く必要があります。 また、腰の動きにスカートが追従する必要もあります。 そこで、まず腰とスカート接続部に可動軸を作ってみます。 もう一箇所、脚のガーター部のデザインを生かしてロール軸を仕込んでみます。 ここに可動軸があると、脚部に表情が付けやすくなりポージングに幅が出ます。 但し設定上は、この部分にロール軸は存在しませんので、オリジナルの解釈となります。

胴体部分の可動軸です。 C7,C8にポリパーツを仕込みます。 今回は比較的どこの模型店でも入手しやすいWAVEのPキャップ(2
.0mm)を使用しています。 これはポリパーツ自体から水平軸が生えているデザインですので、今回のような用途に最適です。 また、径を2.0mmと比較的小径にしたのは、組み合わせて使うボールジョイントの径に合わせた為です。 結果として小径にしたことで、狭い空間でも充分な可動幅が得られることになりました。
まずは左の写真を見てください。 軸受けを体の左右に配置(A)するか前後(B)に配置するか、によって動く方向が変わります。 今回は体を前後に「くの字」に曲げられる様にしたいので、Aのパターンを採用します。(撮影後、
BのパーツもAと同様に改修しました。)

左写真は胴体部品C7の上にポリパーツを置いて、軸の位置を検討しているところです。 ポリパーツの軸の延長線上に油性ペンで印をつけて、一旦C7,C8を組み合わせた後、ドリルでφ2mmの穴を開けました。
写真で赤く塗った部分は削除してしまいます。 C8側も同様の処理を施します。

上半身の胴体にもポリパーツを仕込みます。 やることは下半身とほぼ同じですが、こちらはボールジョイントの受けパーツを使用します。 軸径2.0mm、ボール径3.0mmのもの(WAVE BJ-03)を使用しました。 この径にしたのは以下の理由によるものです。 この部分は上半身と下半身の接続をボールジョイントにしているわけですが、その構造上、軸の長さがある程度必要なわけです。 しかし4.0mmだとホールドが少々強すぎて曲げるときにボール部ではなく軸が曲がることになり具合が悪かったのです。 そこで1サイズ小さい3.0mmを採用したのですが、完成後の下半身の重さを支えるには若干保持力が足りない気がしました。 このあたりの判断は、御自身でいろいろ試して決めるのが良いでしょう。
ボールジョイント部は可動時に加重がかかるので、がっちりと固定されている必要があります。 ジョイントパーツからT字型に伸びている軸をパーツA3とA4で挟み込む様にして固定します。 ポリパーツとスチロール樹脂は基本的に接着出来ないのでパーツのエッジ部使用して挟み込む方式で固定するわけです。

左側の写真のAがボールジョイントパーツを組み込んだ直後の状態。 Bが軸をA3,A4パーツのエッジ部ぎりぎりまで切除した状態です。 軸を切除した部分の穴に蓋をする様にエポキシパテを盛り付けて、体のラインを整えます。
右写真A3パーツの下端にあるピン(Bの丸で囲った部分)を少々短く切ります。 これはジョイント軸の可動範囲を稼ぐためですが、この部分にはD1パーツの保持用に必要ですので、完全に切除してしまわないように注意してください。 前頁の下処理2で既に処理している部分ですが、どの程度削除するのか判り易い写真が構成上載せられなかったで、ここで載せておきます。

腰の動きにスカートが追従するように、腰とスカートの接続部分に可動軸を追加します。 まずD4,D5パーツを確実に接着した後でφ1.0の穴を貫通させます(左写真)。 次に中央部とリボン部分を切り離します(右写真)。 右写真でリボン部分から真鍮線が出ているのは、当初この真鍮線のシャフトと左右のリボンを接着することで簡単に可動を実現出来ると思ったからですが、残念ながらこの方法では保持力が全く足りず、常にスカートが前下がりや後下がりの状態になる為、採用しませんでした。
中央部と両側のリボン部に3分割したD4,D5パーツですが、リボン部は、穴をパテで埋め戻した後、D1パーツに接着します。 中央部にWAVE・Yヒンジ2のCパーツ
[C]を組み合わせ、先ほど空けた穴にφ1.0mmの真鍮線を通し左写真の状態にします。 写真を撮り忘れたので、塗装後の状態になってしまい少々判りにくいかもしれませんが、部品を実際に手にとって見れば、どうするのか一目瞭然だと思います。
太腿にロール軸を追加します。 しかし前述の通り、設定上は存在しない可動点であることに加えて、精度を出すのが難しい工作なので,
この工作を行うかどうかは慎重に検討してください。

G1パーツにφ1.0mmの真鍮線を接続し、その上からさらにφ2.0mmのプラ棒を接続し、脚部ジョイントを延長します。 タミヤ製のφ2.0mmのプラ丸棒を使用しました。 実際には直径が2.0mmより若干太い様なので、少しヤスリを掛けて
[C]細くして使用しました。

E1とE2を組み合わせ、左写真の位置で切断します。 切断にはエッチングソーを用います。 切断した部品同士のペアが判らなくならないように、番号等の目印を付けておきます。(右写真) 切断した上部パーツを分解しポリパーツPC-Jを挟み、再び組み立てます。 次に切断面をパテで整えます。

E1,E2下部に横ロール軸の受け側となる、ポリパーツ(WAVE P-CAP φ2.0mmを使用)を仕込みます。 部品の上辺のエッジ(写真の色を塗った部分)を利用して挟む様にします。 延長したG1パーツの軸をここで受けることになるわけですが、G1パーツからの軸がE1,E2に対して垂直に来るわけではないので、ポリパーツもG1の軸に合わせて、角度をつける必要があります。 さもないとE1,E2パーツの切り離した境目に隙間が出来てしまいます。 ここは現物合わせで調節するしかありません。 正直、この部分の調整とポリパーツの固定にはかなり苦労すると思います。
E1,E2を接着する前に内側(膝関節の周り)を黒で塗っておきます。

ポリパーツの固定方法については、私自身普段このテの工作をしないので、know howがありません。 ここでは私が行った方法を紹介したまでで、ご自身で工夫してみてください。
最終的な脚部の部品構成は左の写真の様になります。、